山旅日記

火打山・妙高山
山行日:2005年7月31日~3日
山 域:頸城山系
標 高:火打山(2462m) 妙高山(2446m)

 【1日目】7月31日
 東京駅=長野駅(泊)

 【2日目】8月1日
 長野駅=妙高高原駅=
 笹が峰07:50
 高谷池ヒュッテ11:30-12:20
 火打山14:10-14:30
 高谷池ヒュッテ(泊)16:00

 【3日目】8月2日
 高谷池ヒュッテ05:50
 黒沢ヒュッテ06:50-07:00
 大倉乗越07:40-07:50
 長助池分岐08:40
 妙高山10:20-11:10
 天狗堂12:50-13:10
 燕温泉 針村屋(泊)15:00

 【4日目】8月3日
 燕温泉=関山駅=
 長野駅


ワタスゲの群落(高谷池・天狗の庭)

 一度は行きたいと思っていた『 高山植物の宝庫 火打・妙高 』である。
長野新幹線が開通する前は、信越本線の夜行列車で時間がかかり、何となく行きそびれていた山である。


【 1日目 】

 午後の長野新幹線で長野駅へ、駅近くのに住む、同僚の「マメちゃん」の部屋に泊めてもらう。夕食は焼肉でスタミナを付ける。

【 2日目 】

 信越線始発の鈍行列車に乗り妙高高原駅へ、妙高高原駅は静かな高原の駅である。ここから、笹ヶ峰行きのバスに乗り、1時間ほどで笹ヶ峰に着く。

笹ヶ峰 からはシラカバ林の沢沿いのなだらかな木道を登って行く。いくつか小さな沢を渡り登り傾斜が増してくると、おどなく黒沢橋に着く。
橋を渡ると、本格的な登りとなる。十二曲りへの、つづら折の急な尾根道を登ると十二曲りの道標に着く。
十二曲りで一休みした後、しばらく尾根道を行くと富士見平に到着する。ここは高谷池と黒沢池への分岐点である。
右に行くと明日歩く予定の黒沢池。今日は左の高谷池へ向かう、ゴロゴロした岩と笹の混じる黒沢岳の巻き道を進むと高谷池が見えてくる。 樹林を抜けるとをお花畑の中をしばらく行くと三角屋根の 高谷池ヒュッテ に到着する。

笹が峰 黒沢橋
富士見平付近から黒沢岳
富士見平付近から黒沢岳 [拡大表示]
高谷池ヒュッテが見えて来る
高谷池ヒュッテ [拡大表示]
タカネニガナ(高谷池)
モミジカラマツ(高谷池)
モミジカラマツ(高谷池) [拡大表示]
静かな佇まいの高谷池
静かな佇まいの高谷池 [拡大表示]

 高谷池ヒュッテで受付をした後、昼飯を取り、ザックを小屋に置き火打山に向かう。
ヒュッテからは天狗の庭方面に写真を撮りながら木道をたどる。 高谷池から天狗の庭あたりは、雪渓が残りワタスゲやハクサンコザクラなど高山植物が咲き乱れている天上の楽園である。

天狗の庭の木道を離れ、火打山への尾根筋の道を登り、雷鳥広場辺りからガスが出てくる。 やっとのことで、『火打山』(2462m) 山頂に到達する。 ガスに覆われ残念ながら全く展望が利かない。(今年の夏は、スカットしない夏である。)

ツガザクラ(高谷池)
ツガザクラ(高谷池) [拡大表示]
コイワカガミ(高谷池)
コイワカガミ(高谷池) [拡大表示]
コバイケソウ(高谷池)
コバイケソウ(高谷池) [拡大表示]
高谷池(天狗の庭)
高谷池(天狗の庭) [拡大表示]
ワタスゲの群落(天狗の庭)
ワタスゲ(天狗の庭) [拡大表示]
チシマギキョウ(雷鳥広場付近)
チシマギキョウ(雷鳥広場) [拡大]
ウサギギク(雷鳥広場付近)
ウサギギク(雷鳥広場付近) [拡大]
火打山々頂の我輩

 雲行きも怪しくなってきたので早々に下山することにする。 高谷池ヒュッテの直前に雷を伴う夕立となったが、濡れねずみにならず小屋に入ることができた。

小屋の夕飯はカレーライスと桃の缶詰である。 沸かした飲料水しかなく、翌日苦労することになる。

【 3日目 】

 高曇りの空である。今日は妙高山に登って燕温泉に下り、山のいで湯で1泊する予定である。

ヒュッテ裏手の道から茶臼山を通り、尾根道を黒沢池ヒュッテに出る、この辺りも高山植物の多いところである。黒沢池ヒュッテ はドーム型の山小屋である。
黒沢池ヒュッテからは、いよいよ妙高への登りが始まる。

大倉山の鞍部である大倉乗越からの眺めを雲が多くてダメである。長助池分岐までは、残雪が残る歩きにくい道である。
長助池分岐からは、可なりキツイ登りである。しばらく登ると、周囲がダケカンバに変わり妙高山頂に出る。

朝の火打山(高谷池ヒュッテより)
朝の火打山 [拡大表示]
朝の妙高山(茶臼山付近より)
朝の妙高山 [拡大表示]
黒沢池から富士見平
黒沢池から富士見平 [拡大表示]
大倉乗越からの妙高山
黒沢池付近がらの妙高山 [拡大表示]
妙高山々頂の我輩
上から称明滝、光明滝
上から称明滝、光明滝 [拡大表示]

『妙高山』(2456m) の頂上は三角点のある北峰と尾根伝いに祠のある南峰とから成っている。相変わらず曇り空で展望は恵まれなかった、ここで昼飯休憩とする。

 妙高山からは、岩場を急降下する道となり、クサリ場やロープを使い慎重に下る。1時間半ぐらい下ると、赤倉温泉からの道と燕温泉からの道が出会う 天狗堂 に着く。 ここで、飲料水が残り僅かとなる。
休憩した後、急な道を燕温泉へと向かう。途中、称明滝・光明滝 を見ながら下る。この辺から道は、温泉の源泉施設があり、その導管沿いに下ることになる。

燕温泉 の手前に露天風呂があったが、早く水が飲みたくて、温泉街に急ぐ事にする。
予約をしていないので、適当に針村屋と言う旅館に飛び込み、玄関口で靴も脱がずに宿泊の依頼と水を注文する。五臓六腑に染渡る水の旨さ。 温泉につかり缶ビールを飲んでようやく一息つく。

夕飯の岩魚の塩焼と生ビールで満足々々である!!   
  いで湯に浸かり  岩魚の塩焼と生ビール

【 4日目 】

 朝一番で温泉に入り山の出で湯を楽しんだ後、バスで赤倉スキー場やゴルフ場を通り抜けて妙高山麓の関山駅に出る。
関山は豪雪で知られたところ、夏の太陽の下、明るい佇まいの山麓の村である。

関山駅から信越線で長野駅に出る。長野駅前で信州蕎麦を食い東京へと帰る。

燕温泉(針村屋)
燕温泉 [拡大表示]


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