山旅日記
甲武信ヶ岳
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山行日:2017年7月19日~21日
山 域:奥秩父
標 高:十文字峠(2035m) 三宝山(2483m)
    甲武信ヶ岳(2475m)
 【1日目】7月19日
 小淵沢駅=信濃川上駅
 =梓 山11:15
 毛木平12:20-12:50
 十文字小屋(泊)15:40
 【2日目】7月20日
 カモシカ展望台06:00-06:30
 十文字小屋06:45
 大 山07:45
 武信白岩山09:00
 三宝山11:15-11:45
 甲武信ヶ岳12:30-13:00
 甲武信小屋(泊)13:20
 【3日目】7月21日
 甲武信小屋05:45
 木賊山06:15-06:25
 徳ちゃん新道分岐点08:20-08:40
 西沢山荘10:40
 西沢渓谷入口11:30
 =塩山駅=新宿駅


木賊山より甲武信ヶ岳と三宝山を望む

 甲武信ヶ岳に登るのは久しぶりである。1回目は57年前高校1年の時、親父と雁坂峠から甲武信ヶ岳を経て千曲川源流から梓山へ。2回目は翌年、親父と奥秩父主脈縦走(雲取山から金峰山)のとき。 3回目は38年前、家族連れて(家内と6歳の娘)雁坂峠から甲武信ヶ岳から十文字峠を経て梓山に下った。


【 1日目 】

 東京は連日の猛暑、梅雨明けも間近である。「あずさ1号」で新宿駅を旅立ち、小淵沢駅から小海線に乗り換え 信濃川上駅(昔とあまり変っていない)。 ここから村営バスに乗りで梓山へ。
梓山(1310m)からは、どこまでも広々と続く高原野菜「レタス畑」の車道をしばらく歩く。やがて畑地が尽き、白樺やカラマツ林に入って行くと間もなく駐車場のある 毛木平(1433m)に着く。 12時を過ぎていたので昼飯にする。

昔と変わらない小海線信濃川上駅
小海線信濃川上駅 [拡大表示]
梓山の集落
広々としたレタス畑の道を行く
レタス畑の道を行く [拡大表示]

 毛木平からは樹林の中の林道を進んでいくと、十文字峠への指導標がある。ここで千曲川源流沿いの甲武信ヶ岳への道と分かれ、左の道に入り、沢に架かる「挟霧橋」渡ってしばらく小沢沿いに登る。 途中「一里観音菩薩」を通り、水場で喉を潤す。やがて沢から離れ、八丁坂の登りにかかる。原生林の中の急坂をジグザグを登って行くと 八丁坂ノ頭 に着く。
ここからは尾根の南側を巻いて行くと道が緩やかになって十文字峠に出る。左手より三国峠からの道が合流している。

『十文字峠』(2035m) はその昔武州と甲州を結んだ歴史ある峠である。樹林に包まれ峠には女主人が小屋番する丸太造りの昔ながらの山小屋の 十文字小屋 が建っている。
今宵の宿泊者は我輩1人、熱帯夜から解放されてゆっくりと眠れそうである。

 夕飯は暖かい ポトフ(玉葱、人参、ジャガイモ、ソーセージ)である。

千曲川源流に架かる「挟霧橋」
毛木平 [拡大表示]
一里観音菩薩
一里観音菩薩 [拡大表示]
樹林の中の十文字峠への登り
十文字峠頂上
十文字峠頂上 [拡大表示]
樹林の中の十文字小屋
樹林の中の十文字小屋 [拡大表示]

【 2日目 】

 久しぶりにぐっすり眠ることができたようだ。鶯の鳴き声を聞きながら朝飯をとる。
今日は時間的に余裕があるので、往復30分のところにある カモシカ展望台 を散策する。
展望台への道はシャクナゲの群落で6月頃はさぞ見事であろう想像する。カモシカ展望台からは正面に五郎山が見えるが、遠く八ヶ岳方面は霞んで見ない。

カモシカ展望台より五郎山
カモシカ展望台 [拡大表示]

 一旦、十文字峠小屋に戻ってから大山に向う。 うっそうとした原生林の中をしばらく登高してゆき、大山の山頂下にある岩場(3ヶ所のクサリ場がある)を登ると眺望の良い 大 山(2225m)山頂に到着する。 山頂からはこれから登る武信白岩山、三宝山が見渡せる。

大山からしばらく下ってから再び登ってゆくと 武信白岩山(2288m)である。何年か前の落雷ため山頂部岩山は立ち入り禁止になっている。ピークの右側を巻いて通過する。 武信白岩山から三宝山への鞍部まで岩根が絡む急な下り道である。

さらに長い原生林の中の道を2時間ほど登ると、『三宝山』(2483m) 山頂に到着する。樹林囲まれた庭園風のピークには一等三角点があり標高は甲武信ヶ岳より8mほど勝っている。 ここで昼飯にする。

樹林帯を行く登山道
十文字峠の標識 [拡大表示]
大山のクサリ場
大山のクサリ場 [拡大表示]
大山より武信白岩山と三宝山を望む
大山より三宝山を望む [拡大表示]
咲き残りのアズマシャクナゲ
武信白岩山を見上げる
武信白岩山の頂上直下 [拡大表示]
武信白岩山付近から三宝山を望む
白岩山付近からの三宝山 [拡大表示]
三宝山への途中で「尻岩」
樹林帯の道を三宝山へ [拡大表示]
樹林の中の三宝山々頂
樹林の中の三宝山々頂 [拡大表示]

 三宝山よりいったん下り、再び急坂を登りを終えると日本百名山の標識が立つ!

『甲武信ヶ岳』(2475m) の山頂に到着する。通算4回目の登頂となる。

この甲武信ヶ岳の山名の由来は、甲州・武州・信州の3国の境にあるところから名付けられたとも、または山容が拳(こぶし)に似ているところからついたらしい。
山頂からは富士山をはじめ国師ヶ岳・金峰山・南アルプス・八ヶ岳などが展望できるはずであったが、残念ながら雲がかかり見ることができない。

雲の切れるのを暫く待ったが、諦めて山頂を後にする。木賊山方向に向かって樹林の中の急坂をひと下りすると、今夜の泊りである 甲武信小屋 に着く。

甲武信ヶ岳山頂の我輩
甲武信ヶ岳山頂の我輩 [拡大表示]
甲武信ヶ岳山頂より三宝山
甲武信ヶ岳山頂より三宝山 [拡大表示]
甲武信岳から国師岳方面
甲武信岳から木賊山 [拡大表示]

 甲武信小屋は多少増築されているが38年前とあまり変わっていない、昔ながらの山小屋の佇まいである。

夕飯まで時間、途中で出会った同年代の登山者と小屋前のテラスで缶ビールを飲みなが山の話などをして、ゆったりとした時間を楽しむ。

夕飯は山小屋定番の カレーライスフルーツ・ゼリー付 である。
因みにカレーの味は、まあまあである。

甲武信小屋の吾輩
甲武信小屋の吾輩 [拡大表示]
昔と変りない甲武信小屋


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